キッチンのスタイルを考える
まずは、どんなスタイルのキッチンにしたいのかを考えましょう。選ぶシステムキッチンによって、必要な費用も大きく変わってきます。
家族の毎日の健康を支える大切な場所です。キッチンにはこだわりを持っている方も多く、商品選びや間取りの変更など、工事内容も多岐にわたります。
キッチンには大きく分けて、オープンキッチンとクローズドキッチンの二つのスタイルがあります。少し前までは、壁や窓に沿って設置された壁付けキッチンや、リビング・ダイニングとは離れた一つの部屋として独立したキッチンが多く見られました。
しかし、料理を作っているときでも家族や他の人とのコミュニケーションを大切にしたいという要望から、現在ではリビング・ダイニングの一部をキッチンスペースとするオープンキッチンが多くなっています。
また、マンションなどによく見られる、部屋を共有しながらも調理スペースが丸見えにならないような、セミオープンキッチンも人気です。
リビングやダイニングにいる人とのコミュニケーションも配慮し、現在のキッチンでの不満点を整理して、自分の家庭に合ったスタイルを選びましょう。
【キッチンの主なレイアウト】
①I型:シンク・調理台・コンロが一直性に並んでいるタイプで、狭いスペースでも設置することができます。
②L型: キッチンの壁2面を使って、L字にシンクとコンロを配置したタイプ。
③Ⅱ型:シンクとコンロを分けて並列に配置するタイプで、スペースの確保が必要になります。
④U型:L型に並べたシンクとコンロに、調理スペースをつなげてU字型に配置したタイプ。
⑤アイランド型:アイランド=島のようにキッチンが独立して存在し、左右どちらからでも人が行き来できるタイプ。
⑥ペニンシュラ型:ペニンシュラとは、半島の意味です。アイランド型とは違い、一部を壁に付けて設置するタイプです。
キッチンのサイズを決める
キッチンをどんなスタイルにするかと同時に、間取りにも影響する「サイズ」を決めておく必要があります。
システムキッチンの間口サイズは15cm刻みぐらいで選べますが、どの程度のサイズが使用可能か、位置の変更はできるのかなど、リフォーム会社に確認してから決めましょう。扉や天板の素材、水栓、食器洗い乾燥機などの機器については、基本的な間取りが決まってからでも大丈夫ですが、費用に影響してくるので工事に着手する前までにすべて決めるようにしましょう。特に扉材のグレードは費用に大きく影響するので注意しましょう。
また、システムキッチンを選ばず、造作工事でオリジナルのキッチンをつくる方法もあります。こちらはよりきめ細かくサイズの設定や素材を選ぶことができます。オリジナル造作はリフォーム会社によって、できる場合とできない場合があるので、必ず事前に確認しておきましょう。
必ず実物を見て、触れてみてから選ぶ
設備機器を選ぶ時に大切なことは、必ず実物を見るということです。カタログやメーカーのホームページを見ただけで注文してしまい。実際に搬入されてみたらイメージと違った、ということも少なくありません。設備類は発注後の返品や交換が難しいので、必ずショールームなどで実物を見てから決めるようにしましょう。
システムキッチンは、サイズ、色、形や機能を追加することで、価格が変わります。ショールームで商品の説明を受けながら、希望のキッチンについて見積もりをもらうといいでしょう。なお、ショールームでは販売は行っていません。メーカー希望小売価格で見積もりが出るので注意しましょう。
すでにリフォームをお願いする会社が決まっている場合は、担当者と一緒にショールームに行き、希望の商品を提案してもらうと良いでしょう。