飼い主にうれしい内装のリフォーム(床材と壁材)
まずは、内装材の選び方がポイントになります。ペットを飼っていると、床や壁の汚れや傷が気になるものです。床は傷に強く、ペットが滑りにくい材質を選びましょう。表面を加工することで、傷をつきにくくしたり、滑りやすさを軽減したフローリングもあります。
また、一般的なフローリングでも特殊なコーティングをすることで、傷や滑りやすさを抑える方法もあります。
床材は、簡単に取り替えることはできないものです。リフォーム会社に施工事例を見せてもらうことや、実際の床材のサンプルを取り寄せてもらって、きちんと効果を確認して選ぶと良いでしょう。
また、床同様に壁材も傷がつきやすくなります。壁全体を張り替えなくても、腰から下までの壁材を傷のつきにくい素材や、消臭効果のある素材に交換することもできます。内装を工夫することで、汚れや傷がつきにくくなり、メンテナンスが楽になると飼い主にとっても嬉しいリフォームになることでしょう。
ペットが喜ぶ建具や造作のリフォーム
ドアなどの建具は当然ですが人が開けるために作られたものです。ただ建具の中には、ドアにあらかじめペット用のくぐり戸が付いているものや、壁をくり抜いてくぐり戸を取り付けることもできるものもあります。
ペットが猫の場合、自由に動き回れるようにキャットウォークを作ってあげると、猫も飼い主も楽しく過ごせます。既成のキャットウォークを使用することもできますし、造作で自分のペットや部屋のインテリアにもあった、オリジナルのキャットウォークを作ることもできます。
日当たりの良い場所に、タイルでインナーテラスを作れば、ペットのためだけでなく室内干しなどにも使えます。一戸建てなら、庭でシャワーが使えるように水栓を設置しておき、庭の水やりだけでなく犬を洗う時にも便利です。ペットはもちろん、生活の中でどんな使い方ができるか、多機能性のある設備を上手に取り入れましょう。
リフォーム工事の注意点
リフォームの工事内容によっては、長期にわたる場合も考えられます。知らない人がたくさん出入りしたり、大きな音やにおいにも敏感なペットには、想像以上にストレスとなります。工事現場には工具や材料などがあり、ケガにつながる場合もあります。ペットと職人のトラブルや、近隣からのクレームにも注意しなければなりません。
工事中はドアや窓を開けていることが多く、気がつかないうちに外へ出てしまって、迷子になるケースもあります。
リフォーム工事の日程が決まったら、その期間中はできるだけ工事現場から離れた場所に移動させたり、目を離さないように配慮しましょう。