耐震と制振の違いについて【みんなのリフォームマガジン】

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耐震と制振の違いについて

  • 2015月08月13日更新
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阪神淡路大震災や東日本大震災をきっかけに日本人の地震に対する意識も非常に高くなりました。地震に備えた対策や準備をされているご家庭も多いかと思います。そういった地震対策を行う中で、耐震や制振という言葉を耳にする事があると思いますが、この2つの違いをご存知でしょうか。今回は耐震と制振の違いについて説明したいと思います。

耐震とは

耐震工事や耐震設計という言葉を聞いたことがある人も多いと思いますが、耐震とは言葉の通り地震に耐えるという意味です。建物などが中規模程度の地震に対して大きな損傷を起こさない、大地震の際は建物の倒壊を起こさないようにし建物内にいる人の安全や生命を確保する事を目標としているのが耐震です。

制振とは

大地震をきっかけに注目を浴びるようになった新しい構造形式が制振構造です。制振とは建物の振動を低減させるという意味です。建物内部に組み込んだ制振装置が揺れを吸収し、地震エネルギーが建物に伝わりにくく建物の変形を抑える事が出来ます。

耐震構造と制振構造の違い

耐震構造とは、頑丈な柱や壁などで建物自体が大きな揺れに耐えられる強度でつくられる構造であるのに対し、制振構造は建物に地震エネルギーを吸収する制振部材を設置する構造です。耐震構造の場合、地震の揺れが直接建物に伝わってしまうため地震の揺れで居室内の家具が倒れてしまったり、壁や梁などに損傷を受けてしまいます。また損傷を受けてしまった建物は、建物自体の資産価値が下がってしまったり、地震後に住む事が出来なくなるといった問題が出てきます。耐震構造は全ての建物に対して建築基準法で義務付けられた構造でもあるので、建物の基本構造といっても良いでしょう。
一方の制振構造の場合、揺れ自体は耐震構造とほぼ変わらないので居室内の家具が倒れるといった被害は出ますが、壁や梁などの損傷は起こらず制振部材の損傷に限定されるので地震後の建物の資産価値が落ちる事や、住まいを失うのではという不安は軽減されます。この制振構造は大規模な建物に採用される事が多かったのですが、近年では一戸建てなどにも有効性が示され、制振構造を取り入れている一戸建ても増えてきていますが、家人の移動によって建物が揺れたり、台風などの強風で建物が揺れるというデメリットもあります。また、高コストな上に横揺れの地震には効果的ではあるのですが、縦揺れの地震には効果がないといった報告もあるようです。
あくまでも耐震構造があっての制振構造です。耐震構造が義務なのに対して、制振構造は任意のものになります。制振構造を住宅に採用する際は、デメリットも理解した上で導入するようにしましょう。

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