外壁のトラブル
外壁塗装のトラブルの多くは、飛び込み営業マンに押し切られる形で始まったリフォームです。新築を建てて5,6年立つと、郵便ポストに外壁塗装のチラシが多く入ってくることはございませんか?何度も連絡をしてきたり、親切な営業の方だったりすると、そのまま押し切られて施工を依頼してしまうことが多いようです。
もちろん、営業の方が信頼に足るようでしたら、施工も問題なく進むことが多いのですが、その方が施工完了まで細かくコミュニケーションをとってくれるとは限りません。施工管理が別の方の場合は注意が必要です。現場の方々の中には、お客様へのサービスの意識が低い方がいるのも事実です。
トラブルになる理由も様々です。塗る範囲が認識違いで足りない、塗らなくていいところが塗られてしまった、窓ガラスにまで跳ねていた、工事で使用した資材・建材のあまりや、養生のゴミを回収せずに引き上げてしまった、などなど。お客様が不満を感じ、営業の方にクレームの電話を入れても、「元々のお話ではそうなっていました。」「追加の工事になるので、別費用が発生します。」など、手のひらを返したような対応をされて、裏切られたような気分になることもあると聞きます。
トラブルへの対応と予防策
まずはトラブルにならないようにすることが大切です。一つは会社をしっかり選ぶこと。地場の工務店・リフォーム会社、大手のリフォーム会社、といった企業規模や地元密着度だけで決めることは得策ではありません。営業の方が信頼できるか、施工管理の方が信頼できるか、までは確認した方がよいでしょう。営業から、施工完了まで全て責任をもって面倒を見ます、と言い切れる方は比較的信頼できるかと考えられます。
次に大切なことは、施工の請負契約書をしっかり取り交わすことです。契約書内では、施工の範囲をしっかり確認しましょう。また、見積書も重要です。外壁塗装は1社で工務が済むため、見積りの詳細まで営業の方に確認することが可能です。項目が荒く、全て「一式」となっている場合は、何の費用かわからず困ることが多いです。そういうときは遠慮せずに、「これは何の費用ですか?詳細を教え下さい。」と聞いて、納得した上で了承をするようにしましょう。さらに、施工後に追加見積りになる可能性、リスクも先に確認しておくとトラブルを回避できます。必ず確認するようにしてください。支払いタイミングの確認も怠らず行いましょう。
オススメは、安さはミドル、クオリティはハイレベル
外壁のリフォームは、いわゆる「安かろう悪かろう」になりやすいサービスです。お客様が無理な値切りを繰り返すほど、塗料を薄めたり、施工を簡易化したりすることで何とか対応しようとするリフォーム会社・工務店さんもいらっしゃいます。大事なポイントは、お客様にはわからないところで、クオリティを下げている可能性があるということです。たとえば、安い塗料での塗装は寿命も短くなりますので、トータルで考えたときにはデメリットもあります。施工がずさんで、結局1年ではがれてしまった、というトラブルもなくはありません。
むしろ、「この値段ではできませんが、できるだけ品質を落とさず安くする方法を考えさせてください。ただ今のご希望金額でやられる業者がいるなら我々は降ります。」と言いきってくれる営業の方は信頼に足ると考えて良いでしょう。